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【内科】なんだかピリピリする?それ帯状疱疹かもしれません~帯状疱疹の予防接種について~
皆さま、こんにちは。
相模原市南区南台の内科・消化器内科「しのき医院」です。
帯状疱疹は、からだの右側または左側いずれかに症状がでるのが特徴です。
最初はチクチクした痛みがあるので、虫刺されだと思って市販薬を塗っているうちに悪化してしまうことがあります。
対処が遅れると長く痛みが残ることもあるので注意しましょう。
今回は、帯状疱疹の原因と症状などについてお話しします。
●帯状疱疹の原因
帯状疱疹の原因は「水痘・帯状疱疹ウイルス」です。
初めてこのウイルスに感染すると、水ぼうそうとして発症します。
子どもの頃にかかったことがある人も多いでしょう。
水ぼうそうが治っても、このウイルスはそのまま体の中の神経細胞に隠れているのです。
そして、大人になりストレスや過労などで免疫が低下すると、隠れていたウイルスが今度は帯状疱疹としてあらわれます。
●帯状疱疹の症状
初期にはピリピリ、チクチクした痛みがあらわれ、その後痛みを感じたところに赤いプツプツができます。
ひどくなるとその部分に水ぶくれができ、破れてただれ、その後かさぶたになります。
痛みの程度には個人差がありますが、痛みが強く夜眠れない方もいます。
治療には
・抗ヘルペスウイルス
・消炎鎮痛剤
などを使用します。
帯状疱疹は、早い段階で発見し治療を開始することが大切です。
遅れるとウイルスが皮膚や神経にダメージを与えてしまいます。
ダメージが深いと皮膚の症状が落ち着いた後痛みが長く残ることも。
3カ月以上この痛みが続くものを「帯状疱疹後神経痛」と呼び、50歳以上で帯状疱疹を発症した人の約2割がこの合併症を発症すると言われています。
症状を悪化させないために、プツプツした発疹ができてから3日以内に医療機関を受診しましょう。
水痘・帯状疱疹ウイルスに感染した方ならだれでも発症する可能性はあります。
発症した人の約7割が50歳以上の方です(出典:GSK「帯状疱疹」より)。
帯状疱疹は、「食生活の改善」「適度な運動」「十分な睡眠」「ストレスをためない」などが予防に有効とされています。
さらに、50歳以上の方はワクチン接種も視野にいれてみましょう。
100%予防できるわけではありませんが、重症化を抑えることができます。
しのき医院では、帯状疱疹の予防接種を実施しています(要予約)。
ご不明な点や心配なことがありましたら、お気軽にご相談ください。