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夜、トイレに何回も行く?もしかして塩分のとりすぎかも

皆さま、こんにちは。
相模原市南区南台の内科・消化器内科「しのき医院」です。
 
夜眠りについた後、1回以上トイレに行かなければならない症状を「夜間頻尿(やかんひんにょう)」と言います。
1回なら誰しもあることですが、問題なのは2回、3回と目を覚ましトイレに行きたくなる時です。
睡眠を妨げることはもちろん、しっかり目が覚めてない状態で歩くため転倒の危険があります。
 
夜間頻尿の原因はさまざまですが、今回は塩分のとりすぎについてお話ししたいと思います。
 
 

塩分をとると水分もとりたくなる

夜のトイレを減らそうと、カフェインやお酒または水分を控える方は多いと思います。
ですので、「塩分?」と思われたかもしれません。
 
なぜ塩分のとりすぎが夜間頻尿になるのでしょうか。
 
塩分をとりすぎると のどが渇き、つい水分を多くとってしまうことが理由の一つです。
二つ目は、塩分のとりすぎは 「高血圧」「むくみ」を招き、これらの症状は夜になんどもトイレに行きたくなる原因になることが分かっています。
毎日の食生活で塩分を控えて、夜はしっかり眠り、健康的な生活を送れるようにしたいですね。
 
ただし、 夜間頻尿の原因は水分・塩分のとりすぎだけではありません
「夜に何度も目が覚めて、そのたびにトイレに行く」など気になる症状が続くときは、医療機関に相談することをおすすめします。
 
 

減塩はがんや生活習慣病の予防になる

塩分のとりすぎは、 がんや生活習慣病(糖尿病・高血圧・脳梗塞など)を招きます
 
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020版」によると、「高血圧の予防、治療のためには、6 g/日未満の食塩摂取量が望ましいと考えられる」とあります。
(参照:厚生労働省 「日本人の食事摂取基準2020版」より)
 
一方、20歳以上の日本人の塩分平均摂取量は約10gで、6gとなるとかなりうす味に感じるでしょう。
(参照:厚生労働省 「令和元年国民健康・栄養調査」より)
 
いきなり今までの味付けを変えてしまうと、食欲がなくなり 必要な栄養をとれなくなることもあります。
うす味でも満足できるよう、だしやしいたけなどのうまみ、ショウガやトウガラシなどの薬味、レモンやお酢などの酸味を取り入れてみましょう。
 
とくに、いまは「粉状のかつおぶし」がスーパーマーケットでも売られています。
粉であればだしを取ったあと捨てることなくそのまま食べられ、魚に含まれる栄養もとることができます。
主治医や管理栄養士に相談しながら、徐々に薄味に慣れていくようにしましょう。
 
 
しのき医院では、無理のない生活習慣病の治療計画をご提案しております。
ご質問などありましたら、お早めにご相談ください。
 

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