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【内科】合併症にはなりたくない……2型糖尿病の治療法について説明します
皆さま、こんにちは。
相模原市南区南台の内科・消化器内科「しのき医院」です。
前回は糖尿病の合併症についてお話ししました。
今回は2型糖尿病の治療法である「食事療法」「運動療法」「薬物療法」についてお話しします。
●食事療法のポイント
- 自分に合ったエネルギー量を知る
- 3大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)をバランスよくとる
- 朝・昼・夕規則正しく食べる
- 腹8分目でストップする
- ゆっくりよく噛んで食べる
食事療法で血糖値をコントロールし、弱っている膵臓の負担を軽くできます。
また血糖を下げることで、血管にかかる負担が減ります。
結果、脳梗塞や心筋梗塞などの合併症を予防することができるのです。
ここにあげたポイント以外にも、どのような食事をとると血糖が上がりにくいのか、血糖値を下げ
る食べ方などまだまだ知っておきたいポイントはたくさんあります。
一人で調べるよりも、まずは医師や管理栄養士からアドバイスをもらいましょう。
●運動療法のメリット
- 血糖値が下がる
- 高血糖になりにくくなる
- インスリンに頼らず血糖値を下げることができる
- 筋肉が増える
- 肥満が解消される
- 血液循環がよくなる
- インスリンの効き目がよくなる
このようにたくさんのメリットがあるので、無理のないように継続して行っていきたいですね。
運動療法はウォーキングなどの有酸素運動や、スクワットなどのレジスタンス運動が推奨されています。
特に 食後1〜2時間後に行うと食後の高血糖状態が改善されます。
(出典:厚生労働省 e‐ヘルスネット「糖尿病を改善するための運動」より)
運動量は年齢や健康状態などを踏まえる必要があるので、必ず医師に相談しましょう。
薬物療法には「飲み薬」と「インスリン注射」があります。
食事療法と運動療法をきちんと行っても、血糖値をコントロールできない場合に行います。
薬物療法は必ず医師の指示が必要です。
自分で勝手に、お薬やインスリンを増やさないように気を付けましょう。
また、薬物療法をしているからといって食事療法と運動療法をおろそかにしてはいけません。
食事療法と運動療法を十分に行ってこそお薬の力が発揮されるからです。
今日はごくごく簡単に治療法を説明しました。
今はネットでたくさんの情報を得られますが 自己流は禁物です。
定期的な検査を行い、必ず医師や管理栄養士に相談することをおすすめします。
しのき医院では、生活習慣病を心配されている患者さまに無理なく継続しやすい治療計画をご提案しております。
気になる症状がある方は、お早めに一度ご相談ください。